「帰る」
お久しぶりです。
みなさんご存知かもしれませんが、
12月末から続いていたスーダンのデモが
4月6日の「革命の日」
(前政権がクーデターによって倒された日)
を境に激しくなりました。
それを受け、地方にいる隊員は首都へ
一時避難することになりました。
そして、首都に退避後の4月11日の朝、
民衆側についた国軍が大統領官邸を
包囲して、30年間政権を握っていた
バシール大統領は辞任しました。
(革命により手に入れた自由に喜ぶ民衆)
ですが、この変革を受けて政府内の
パワーバランスが崩れ、
なかなか情勢が読みづらくなったこともあり、
安全面を考慮し、
JICA海外協力隊のボランティアは
日本へ一時退避することになりました。
今のところいつ帰れるかわからないとのこと。
実際に日本に退避することが決まった
その日の夜、寝ようとすると任地にいる同僚、
仲の良しのスーダン人の笑顔や
その人たちとの楽しかったシーンばかりが
目に浮かびました。
また、今回のことでたくさんの人と話をする中で、
「スーダンへ戻る」ではなく
「スーダンへ帰る」と言う言葉を自分で
使っていたことに気づいた時、
これまでは、暑いし、不便やし、
のんびりしすぎやし、約束は守らないし、
それに対してストレスが溜まることもあって、
一時は早く日本に帰りたい
とさえ思っていたのが、
その時、初めて自分はそんなスーダンのことが
好きで自分の居場所になっているんだな
と知りました。
正直まだやり残したことが山ほどあります。
会いたくても会えなかった人、
待ってくれている子どもがたくさんいます。
いつスーダンへ帰れるかわかりませんが、
必ず帰れると、
心から願って日本でしばらく
過ごしていきたいと思います。
「スーダンのみんな、
必ず帰るから待っていてね」
(活動している聾学校の子どもたち)