スーダンの特別支援学校教員の2年間の苦闘

青年海外協力隊として、スーダンの支援学校で活動しています。定期的に、スーダンの支援学校の様子をお伝えしたいと思います。経験が浅いので色々突っ込みどころ満載な記事になりますが、その際はご指摘ください。

子どもたちをお願いね。

日本では、今日で夏休みが終わりますね。

この時期になると、昨年までは運動会、校外学習、学習発表会と

イベント目白押しの2学期がやってくると考えると、

かなり憂鬱になっていました。

 

さて、今回はゲジ特(ゲジラ特別支援学校)赴任1日目から授業を

したことをお話ししたいと思います。

赴任1日目、小学生くらいの年齢の子らがいる教室の前で、

このように尋ねられました。

「あなたは何を教えられるの?」

あまり言語が必要でない「体育」「図工」なら

できるかなと答えました。すると、

「では、この子どもたちをお願いね!」

まさか、今日授業をするとは思っておらず子どもたちに

自己紹介だけし終わると、椅子に座っている先生が一向に動こうとしません。

「もしかして今から授業をしろということ?」

そう思っていると欠かさず先生が

「何かいるものある?紙とかペンとか。」

この言葉を聞いて覚悟を決め、3月以降動かしていなかった教師脳を

フル回転させて、なんとか塗り絵や身体遊びをこの日は行いました。

 

・「塗り絵」

コピー用紙にお花を描いて配布し、花びらや葉っぱに色を塗ってもらうことをしました。経験があったりやって見せて理解できた子どもは枠内に色を塗っていたのですが、経験がなかったり理解が難しい子は斬新な仕上がりになっていました。

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「ケンケンパ」

はじめは両足とび、次は片足とびと段階的に行ったのですが、

こちらの提示の仕方が悪かったので苦戦する子どもが多かったのですが、

サポートの先生のおかげでできる子が増え、できない子ができると

「いえーい!」

と、あんたらはサンシャイン池崎かと言いたくなるような

大きな声で喜び合っていました。

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ここの学校の先生はよく

「شاتر」(シャーティル)

(しっかりした意味はわからないが褒め言葉)

と言って、たくさん子どもたちを褒めてあげています。

 

次回は、聴覚支援学校にも行くことになったので

そのお話をしたいと思います。